この1冊: 第3回 貝田桃子『ちびまるこちゃんの文法教室』(集英社)

高校の古典の授業で、生徒たちが苦労するのが古典文法を習得することです。古典文法には、動詞、助動詞、敬語法という大きな山が三つあると生徒には言っているのですが、その最初の動詞の段階でつまずいてしまう人が多いのです。我々はふだん文法をことさらに意識しないでも、聞いたり、話したり、読んだり、書いたりできています。ですから、現代日本語の文法についての正確な知識がなくても一応生活できています。しかし、古文を読むとなると、その当時の文法の知識がないと読めないということになってしまうのです。たとえば、いくら多くの単語を知っていても、その単語同士のつながりのルールがわかっていないと、文章の正確な意味を理解することができないのです。

古典文法の習得が高校生に難しいのにはいくつかの理由が考えられます。

1,まず、第一に使われている言葉自体になじみがない。

2,次に、中学校までに習う現代文法に比べて覚えなければならない事項が多い。

3,そして、古典文法の土台になる現代の文法についての知識が不足している。

生徒たちに教えていて、私は特にこの三番目のことを痛感させられることが多いのです。小学校、中学校で学んでいるはずの文法の基本的な用語の意味がわかっていない。極端な場合には、品詞の概念(助動詞とは何か、副詞とは何かなど)がわかっていない生徒もいます。本当は、現代の文法について復習する時間をとれればいいのですが、文法ばかりを扱うわけにはいきませんから、授業ではどうしても古典文法をこなすだけで精一杯になります。

今年の4月に集英社から満点ゲットシリーズの一冊として『ちびまる子ちゃんの文法教室』が出版されました。筆者の貝田桃子さんは現役で高校で国語を教えられている方です(漫画の原作者さくらももこさんとは「ももこ」つながりというですね)。もちろん中学校で使った教科書や文法書で復習することは可能ですし、書店に行けば参考書のコーナーに現代文法の解説書はたくさんあるでしょう。けれども、文法のことがよくわからない高校生が自分で読んで学ぶとなると、二の足を踏んでしまうのではないかと思います。その点、『ちびまる子ちゃんの文法教室』は、みんながよく知っているキャラクターが登場して、漫画を使いながら行われる説明が具体的でわかりやすい。たとえば、修飾語について「花輪くん」が「意味や内容をくわしく説明する文節のことを「修飾語」というのさ」とか「飾り言葉ともいわれている言葉のドレスさ!」と説明しているといった調子です。

文法の概念は抽象的なので、具体的な生活場面での使われかたを知ることが理解の近道になります。この本は漫画が説明に用いられているので、その点で非常にすぐれているのです。しかも、現代文法習得に必要な事項はほぼすべてきちんととりあげられています。書店の店頭で立ち読みしたときに、内容をパラパラと見て、これは良い本が出たなと思い、その後、実際に買ってくわしく読んでみました。あらためて高校生が現代文法を自分で復習するためには最適な内容の本だと感じました。その理由をまとめると、

①子ども向けだからといって、安易に説明が省かれることなく、必要な事項がきちんと押さえられている。

②わかりやすい。(クラス新聞にしたりなど説明の仕方にも様々な工夫がされています。)

③おもしろい。(ちびまる子ちゃんになじみがあれば、スイスイと読んでいけます。)

この本でしっかりと文法の概要をつかんでおいて、よりくわしくは他の説明書にあたればいいでしょう。私の感じでいえば、古典文法を学んでいくための復習ならば、この本で書かれている内容で十分です。文法の基本用語についての知識が必要なのは、古文の読解にかぎりません。英文法の勉強においても、絶対に必要になっているはずです。本校の図書館でも購入しました。文法に苦手意識を持っている人、文法を楽しく学びたい人はぜひ読んでみてください。

FMちゃおで紹介されます!

さる4月28日(土)に柏原市リビエルホールで
実施されました八尾翠翔高校吹奏楽部の定期
演奏会の様子が来る5月27日(日)18:00より
八尾コミュニティ放送「FMちゃお」(79.2Mz)の
“音ちゃお”で紹介される予定です。
http://792.jp/otocyao/index.php

吹奏楽部定期演奏会報告

4月28日(土)夕刻、吹奏楽部の定期演奏会がありました。
前顧問の先生をはじめ、OB,OGも協力して楽しい演奏会と
なりました。

おっと先生も登場です!(写真右)

軽音楽部 アリオバンドバトル出演

さる4月29日(日)八尾アリオで開催されたアリオバンドバトル
に軽音楽部が出演しました。当日は、14校の学校がそれぞれの
演奏を披露しました。