文化散策「歴史と伝説の宝庫 京都五条 中世の信仰と葬送のトライアングル空間を歩く」

6月16日土曜日に、社会見学の延長として、8期生PTAのOB有志を中心とする7名の方々と京都五条の歴史散策に行ってきました。かねてより、お話しがあり、私の仕事の暇忙具合にもお気遣いいただいて、今回実現の運びとなりました。当日はあいにくの空模様でしたが、午前中はまだ雨のやみ間もあり、かえって中世の人々の異界への畏敬の念を追想するのにはふさわしい天候だったかもしれません。今回はあえて清水寺には行かず、清水さんへの昔の参道(=松原通り)周辺に点在する史跡を廻ったしだいです。

京阪清水五条から松原通りに移動し、まず鴨川河原で法城寺(ほうじょうじ)と晴明塚(せいめいづか)について説明し〈治水と信仰〉、宮川町の風情ある名店「蜃気楼」で少し早めの昼食をとりました。平家の邸宅が広がっていた轆轤町(ろくろちょう)まで歩き、「六波羅蜜寺」では今年のNHK大河ドラマでもとりあげられている清盛塚と地蔵菩薩像、空也像、清盛像などのすばらしい仏像群を鑑賞しました。

ついで六道参りで有名な「珍皇寺(ちんのうじ)」で鳥辺野(とりべの)へと向かう六道の辻、不気味で巨大な閻魔(えんま)像と小野篁(おののたかむら)像、篁地獄通いの井戸などを見学しました〈六道信仰と古典伝説〉。その後、法観寺の姿美しい「八坂の塔」まで歩き、それが中世期の五条の信仰のトライアングル空間の象徴的な建物だったことを確認しました。最後はゲゲゲの鬼太郎のモデルにもなった、幽霊の情趣ある子育て伝説で有名な「みなとや」で美味しい麦芽飴を土産に購入、祇園四条から帰阪したしだいです。

今回、散策したコースはいわゆる観光の定番のコースからははずれます。しかし、中世の人々の精神世界を本当に垣間見ることができる、いま流行の言葉を用いるなら隠れたパワースポットとして大変おもしろい場所です。お母様方にもおもしろく感じていただいたことを願うばかりですが、私自身新しい発見もあり、大変楽しく、有意義な勉強をさせていただいたと思います。

*当日の資料には残部がありますので、保護者の方が希望される場合は、お子様を通じてなど、総務部の酒井までご連絡ください。